えるのひとりごと

えふえふ11に関する 独り言

あのとき

ふつうの正月の予定でした。

あの日、じぶんは実家にいました。

1日はひとまず実家で過ごして、2日はアパートに戻ってログインしてエグポ三昧しようとか、何となく考えてました。

地震のことは、まったく頭にありませんでした。

最初に少し強めに揺れて、あれ、地震だー。お、ちょっと強かったな。その程度。
特に気にせずそのままテレビを見てました。

次の揺れで世界が一変。

ガガガガガガ
棚が音を立てて揺れ、食器がどんどん落ちてかん高い音を立てて割れて、

スマホ警告音が鳴り響き、窓の外では遠くから市内放送とサイレンが聞こえました。
あとたぶん、ズーンって何か倒れるような低い音も。

え、え…?

立ちたいのに立ち上がれず、ソファにしがみつきながら、


もしかして、死ぬのか?
って一瞬思いました。


慌てて、さっきまで近くで一緒にくつろいでいたはずの猫の名を呼び、

ふらつきながら玄関方面へ。

猫を置いて逃げると言う考えはなかったですが、ひとまずいざと言うときにドアを開けて出られるのかの確認。
幸いドアに支障はないようです。

脱衣所で給湯器が倒れているのを発見、熱湯が吹き出していました。
起こそうにもびくともせず。
やけども怖いし、このままだと火事なるのでは、急いで電源を切らねばと考えました。
浴室には入れそうになかったので、操作パネルのある台所へ移動。食器が散乱していたので寝室側から迂回。
電源を切ると言っても、いつもお湯張りONくらいしか押したことなく、操作がわかりません。
とりあえずで「沸き増しオフ」に。

1階に降りるとお湯が階段からつたって流れ込んで水浸しでした。
猫を探しますが見つけられず。

余震にびびりつつ、家電から家族に電話。
緊急時はスマホは繋がらないと頭の隅にあったからです(実際、あのとき知人が数名じぶんのスマホにかけてたようです。つながらなかったそうですが)

買い物に出ていた家族と、面倒くさがって付いていかず留守番していたじぶん。
帰路にはついていて、直線距離で10キロも無さそうですが、大渋滞でいつ帰れるか不明とのことでした。

電話を切って、改めて辺りを見回します。

散らかった食器、落っこちたレンジと炊飯器、
水浸しの床、傾いた電灯、湯気が立ち込めて見えづらい廊下、
テレビでは逃げてくださいと叫ぶ声。

テレビが映ってるってことはとりあえず停電はしてない。
水は?
蛇口捻りましたが何も出てこず。そんなときに限って催しましたがタンク内に残っていたであろう最後の水で何とか流れました。


現実と思いたくなかったですが、

窓は割れてないし壁が崩れたわけでもない、とりあえず震えてるけど怪我はない、大丈夫とじぶんに言い聞かせました。
猫捜索を続行。
見つからないまま、
2時間ほどで家族が帰宅。

それなりに高さのある家なので、避難所ではなくこのまま家にいることを選択。
風呂トイレ不可は絶望ですが、断水してる以上は避難所に行っても同じこと。それなら布団もある家の方が、と判断です。


その後は、ウトウトしそうになると余震で起こされ、気づいたら朝で、眠れたかよくわからない毎日です。

給水所で並んだり、コインランドリー求めて車で走ったり、ひたすら水を求める日々です。

風呂1日抜いても死んだりしないからと言って寝て、翌日少々べっとりした髪の毛に後悔したり、そんな日がもう大昔のように、今日で6日間風呂無しなわけですが、もうどうでもよくなりました。

トイレは、備蓄してあった水や、家族のつてで井戸水を汲ませてもらって、どうにか流してます。


会社はほぼ壊滅状態で、そこに至るまでの鉄道線路は断絶、道路もあちこち寸断。

当面は自宅待機とのことです。
瓦礫の撤去や事務所内の片付けなど、すべきことはたくさんあると思います。
会社近くに住んでいる社員さんは毎日出向いて少しずつ作業にあたっているようです。

年が明けてから1度も顔を出しておらず、きっと薄情な人間だと思われてるでしょう(上司と連絡はとってます)

実際、何でえるめすは出てこないのかと不平をこぼす社員はいる模様。
そうまで言うならおまえが迎えに行ってやれ、この状況この悪路で無理に来させて何かあったら責任とれるのかと上司が怒鳴ったところ黙ったようですが。


上司がそう言ってくれたのはありがたいですが、社員さんがそう言いたくなる気持ちもわかります。
まあ、もしお互いの居住地が逆だったら、この社員さんはちゃんと毎日出てきてたのか?と思わなくもないですが。

て言うかじぶん不在なのにじぶんのことでバトるなよと。上司も正直教えてくれなくて良かった。


気分は、明るくはなく、ひどく落ち込んでるわけではなく、でもいつまで…と不安も大きかったり。

こんなん無ければ今ごろ赤は35になってたよなぁ、とか、バスケのポイントもこのまま消滅かな、とか。11欠乏症は割りと強めに出てます。
アパートには近づけていません。パソコン3台全滅の恐れもありますが、1台くらい奇跡的に助かってたりしないかと祈る気持ちもあります。
週末に様子見に行く予定です。


しんどいですが、
生きてりゃ何とかなる、
どうにか前向きに、いつか11にも職場にも復帰できると信じて、
日々頑張ります。

ぁ、猫はインビジ駆使してたみたいで夜になって3匹ともどこかから出てきました。
ミスラ忍者すげぃ